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本『実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実』

8月4日(火)

KADOKAWA (2019/10/25)
地域の男女センターで借りました。
活動仲間が返却したのを「私も読みたい!」と。

広島で保護司をされていた仲本さんは、退職した後も非行少年たちに手作りの食事を出し続けて、その更生を支援していることで著名な方。
テレビで見たことがあります。
『ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル』や『戸籍のない日本人』を著した秋山さんが、その背景を知りたいと周囲や家族にも熱心に丁寧に取材をされた結果、様々なことが分かりました。
さすが秋山さん、「美談」で終わらせていません。

映画『夜間もやってる保育園』の園長先生と同じだと感じました。
周囲は「自分の子育てが終わった後で、若い人のことをこんなに熱心に応援しているって、素晴らしい!」と思っているけど、実は、事情があって、子育てをできなかった過去がある。
その負い目もあるのかも。

著者が明らかにした彼女の人生の謎、それは神聖化された虚像を「暴いた」という訳ではなくて、波風のない人生よりも、辛い経験をしてきたからこそ、理解力や包容力も増していると結論付けています。
ダメ親も「心が成長していない」と否定・拒絶せず、貧困や虐待の連鎖を断ち切りたいという仲本さんの思いと行動力に感銘を受けます。
高齢になり、自宅でやるのに限界だと、賛同者の力を結集してNPO法人化して拠点施設を作ったら…困っている大人まで押し寄せてきて。
行政の隙間にこぼれ落ちている人達の最後の拠り所になっているのです。 

保護司仲間からの非難「クズの相手をする必要ない」とか「そこまでやったら(悪いイメージがついて)、保護司のなり手がいなくなる」は、
私も保護司を20年ほどやっているので、分かりますね。
自分ができないことをやっていて称賛されることへのやっかみですよ。
協力すればいいものを。

彼女の活動の後を引き継ぐことは容易ではないけれど、その影響を受けた人達だからこそできることは、あると思います。

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