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『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

ブレイディ みかこ 著、新潮社、2019/6/21

地域の男女平等センターで借りました。

素晴らしかったです。
イギリス南端、ブライトンで暮らす著者が、中学1年生の息子の生活を中心に描く日々。
格差(サッチャー政権以降の緊縮財政で、日本と同様に福祉予算が削減)、人種差別、移民が多い多様性社会での学校教育について考えさせられます。
冷静沈着な息子、アイルランド人の(ちょっとガラの悪い)父ちゃん、パンクな母ちゃん。
三者三様で、子どもの自主性を尊重している点が、ステキです。

イギリスは、4歳の9月に小学校入学なのね、早い!
◎11歳の中学1年生は、「ドラマ(演劇)」の教科と出会う。日常生活の中での言葉を使った自己表現、想像力、コミュニケーションを高めるための教科なの。幼児教育施設でも、演劇的な指導を保育に取り入れている。DV・依存症などの問題を抱えた家庭の子は、表情に乏しかったり、うまく感情を伝えられない、他人の感情も分からないことが多い(コミュニケーション面での発育が不十分)だから、こういった教育が必要なのだ。
◎シティズンシップ教育(政治・公民・市民教育)の授業では、シンパシーとエンパシーについて学ぶ。※エンパシーとは「他人の靴を履いてみること」、自分とは違う立場・意見の人々の気持ちを想像する知的な作業。
◎アフリカ移民が多いため、夏休み帰省して「FGM(女性器切除)」をしてこないようにと、11歳の子達に学校で教える。※性教育の関連で、性器を見せることになる。被害を受けるであろう少数の少女達のために、それをやることが、素晴らしい!
◎LGBTQについての授業もある。
◎日本と同様、貧困家庭の子どもは「夏休み中、お腹が空いていた」と話す。教師が食べ物や私服を自費で買ってやったり、制服を買えない家庭のために、保護者のボランティアがリサイクルして繕ったり、それを渡す時に滅茶苦茶気を遣ったりと、筆者の体験談が印象深い。

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