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『書く人はここで躓く』

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宮原昭夫 著、河出書房新社; 増補新版 (2016/12/27)

新聞で、人気作家が「バイブルだ」と言っていた本。どんなんだろ?と思って、買ってみた。
寝る前に読んでいたので、読了するのに時間がかかったが…面白かった flair

文章講座の講師として目にした沢山の具体例を挙げての解説も分かりやすかったし。


◎小説の文章は楽譜、読書は演奏だ。楽譜が同じでも、演奏者によって違ってくる。

◎優れたノンフィクションを書く秘訣は「十調べて一書く」こと。何を選び何を削るかで話は違ってくるので…フィクションがあると言える(削るフィクション)。小説は、「作るフィクション」。

◎「手記」の方法は「筆者がどう感じ、どう思ったか」を記す。「小説」の方法は「読者にどう感じさせ、どう思わせるか」を目指すもの。

◎小説の書き手は、貧乏劇団の座長。ぎりぎり必要最低限度の人物しか登場させないという心構えが必要。

◎登場人物を魅力的にするには、「魅力的だ」などと書いて「わからせる」のではなく、感じさせる。

◎長所ばかりの人物は、魅力的ではない。短所も、ある場合には魅力的になる。

◎読者は、必然性と一回性にリアリティーを覚える。俳句の要諦は「日常の中の一回性」

◎「情報」機能をメインとする文章…「散文」、「感覚」機能をメインとする文章…「詩」

◎「観念が思想に悪いように、予定は芸術に悪い」・・・初めの予定に固執すると、人物に不自然なものになる場合がある。作者は作品の奴隷。

◎主観的に貴重なものが、そのまま客観的に貴重とは限らない。作者からの距離を伸ばす…客観化。読者からの距離を縮める…普遍化。

◎小説を書く時はいつも、読者の同心円のいちばん外側の赤の他人に向かって書くという心構えで。

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