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『水曜日の凱歌』

2月15日(月) cloud rain

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乃南 アサ 著、新潮社 (2015/7/22)

地域の男女共同参画センターの新刊コーナーにあったので、借りた。
分厚い本で、真面目そうな内容を思わせる?表紙だったが、「乃南アサなら、絶対に面白いだろう」と期待して。結果、一気に読んだ。

【内容】本所で暮らしていた鈴子の家族は、戦争前には7人で仲良く暮らしてのに、終戦時には、鈴子と母親だけになっていた。家を焼かれ、食事も覚束ない母子。父の親友の世話で、母は英語力を生かしてRAA(特殊慰安施設協会)を仕切る仕事を得る。そこは、進駐軍相手の大規模慰安所。日本の女性を進駐軍の性暴力から守る「防波堤」として国が考えたものだった。

父に頼りきって無力だと思っていた母が、米兵士相手にバリバリ働く様子に驚きつつ、愛人の力を利用していることに反感をもち、しかし、この時代に餓死もせずに生きている自分について「ごめんなさい!」と苦しむ主人公。そして、母が「お父さまは、自分が知らないことを妻が知っていることに耐えられない嫉妬深い男だった。だから英語ができることを誰にも言えないでここまできた。今の方が幸せだ」と言うのに衝撃を受ける。自分の父親がそういう男であったかと。
RAA、敗戦国、日本、アメリカ、男と女、様々なことを考えさせるものだった。

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