『悩まずにはいられない人』
BS日テレ『久米書店』で見て注文したが、品切れで1か月も待たされた。
加藤 諦三 著、PHP研究所 (2015/3/14)
【内容】「テレフォン人生相談室などで半世紀にわたって悩む人と接してきた著者が、悩みの本質について書いたたもの。
いつも何かに悩んでいる人は、実は解決したいと思っておらず、悩みに依存している。なかには解決方法を具体的に伝えると怒り出す人すらいる。「あなたにはこの傷ついた気持ちがわからない」「そんな簡単には済めば、最初から悩んでいない」などと言うが、本当は「怒りの感情を表す場」である悩みを奪われては困るのだ。現実的な解決のためではなく、愚痴を言うことそのものが目的なのだ。
◎社会的にも肉体的にも厳しい環境の中でも明るく生きている人がいる。逆に恵まれれている環境の中でいつも自分の不幸を嘆いている人がいる。
◎「苦しい、つらい」と悩んでいることを通して、無意識に蓄積された怒りを間接的に放出している。こういう人は、親に気持ちを無視されて育っている。ありのままの自分でいることが許されない人間環境で成長した。相手に「母親が幼児をあやすように私をあやしてほしい」と求める。
◎役に立つことでしか自分を感じることができないのは、愛されたことがないから。嫌われたくないから、本当の不満を言えない。
◎アルコール依存症者の配偶者は、離婚をしても、50%の確率でアルコール依存症者と再婚する。心理的に病んだ女性は、男性の病んでいるところに惹かれる。偶然ではなく、病んでいる者同士が引きあうのだ。
◎情緒的に未成熟な親は、子どもを脅して力を感じる。脅されて育った子どもは、不安と恐怖から逃れるために、様々な依存症になる。
この方の文章は、文章ごとに改行されることが多い。思いつくまま書いた文章を寄せ集めて本にしているため、段落としてのまとまりがないという印象。だから、どこを読み飛ばしても、そう差し支えない
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skyminixsさん、
コメントをありがとうございます。
朝方、返信を書いたのですが…ネットの不通で消えました(>_<)
こういう口調の書き方が読みやすいと多くの読者が思うのか、著者が書きやすいように書いているのか、はたまた編集者が「ウケがいいから」と思っているのか…分かりませんが、
要点をまとめようとすると、難しい。
自分が知りたいことだけ箇条書きで書いてほしいというのが、私の希望です。
投稿: ここなっつ | 2016年7月19日 (火) 10時18分
私も最近本書を読みました。 内容はあるが読みにくいね。 論文形式で書いてあると読みやすいのですが。
投稿: skyminix | 2016年7月18日 (月) 20時44分