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『堕ちられない「私」 ~精神科医のノートから~』

2月3日(火) sun

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香山 リカ 著、文藝春秋 (2014/11/20)

男女共同参画センターの「新刊コーナー」に並んでいるのを見て、
「堕ちる」…って、堕落?自堕落?ギョッとして手に取った。
いや、何のことはない、上昇志向をチョッとお休みすることができない人が(特に若い人に)増えていて、診察室を訪れる。臨床医の立場から、その原因と対処法が語られる。

と言っても…、「あとがき」では 壇 蜜を例にとり、「日常生活では”危険人物””色情狂”として排除されるだろう。実生活でできないことをやっているから、人気がでる」と説明しているので、「自堕落」という意味もあるのだ coldsweats01

私はもう…自分が壊れないように、マイペースで生きている(=「堕ちる力」)から問題ないけど、息子には伝えた方がいい内容。
*今の自分に満足せず、夢や理想を掲げ、自己実現すべく常により上を目指すことは「絶対的な善」だとされてきた。
*「ガンバリズム」は、強迫的な努力と競争をひたすら個人に強いる社会のあり方から来ているので、体の芯にまで沁み付いてしまっている
*そうした上昇志向は個人のレベルでも社会のレベルでも限界に達し、人々の心身のキャパシティーをはるかに超える圧力となりつつある。
*「自己実現」のブームは、「生活のための労働」の価値を下げている
*「仕事を通して自己実現したい」といういうモチベーションの高すぎる人ほど、高邁な理想を強く語ったりするカリスマ経営者のフックに引っかかって、ブラック企業に入って抜けられなくなる。
*上昇志向だけの価値観から生まれる不寛容さが問題
*統合失調症や躁うつ病とは違い、軽度から中程度の落ち込みや意欲の低下といった症状だけが続く慢性のうつ病、ストレス過多の人工的な社会の産物

◆歴史家 渡辺 京二さん:無名に埋没せよ、なぜ就職ばかりが社会の役に立つと思うのか。目立たない生き方、競争しない生き方をしながらでも十分、人生を謳歌できる。

◆2012年「リオ+20」でウルグアイのムヒカ大統領が行ったというスピーチに、頷く confident
 -幸福とは「愛情や人間関係、子どもを育てること、友達をもつこと、そして必要最低限のものを持つこと」

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ここで紹介されていた本が、
ピダハン― 「言語本能」を超える文化と世界観
みすず書房 (2012/3/23)

アマゾン奥地に住む民族で、周囲の自然と完全に調和している。この地を訪れた伝道師が「神は、現代文明を生きている人間が生きていく上で必要なだけ」「ここでは、宗教の必要性がない」と判断し、信仰を捨て、この本を書いたそうだ。
面白そうなんだけど、高い
despair

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コメント

zeroさん、
私のブログが読書意欲をかき立てた訳ね?良かった。私も図書館情報をいただき、感謝

いやいや。ここで紹介されてて興味をもった。
前に「NETIVE WISDOM」という本を購入。部族のモノクロ、ポートレートが目当てだったけど、
首長、長老たちが、キリスト教普及の宣教師を相手に語った「ことば」の数々がすばらしかった。
宗教と生き方、世界感がぶれていない。
深く、無駄の無い「ことば」の前に、ぺらぺらな言葉は吹っ飛ぶ。
伝承の道具としての「言語」。
でも「ピタバン」は、言語本能を超えているわけで。おもしろそ〜!
高い本は図書館に限る(^.^)v ご近所の図書館にお取り寄せできるよ。

zeroさん、
情報ありがとう
うちの近所の図書館で借りられるよね?
読んだの?

「言語本能」を超える文化と世界観ーこれ、北区の図書館が3冊もってるよ〜(^ ^)v

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