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『ひきこもり500人のドアを開けた! 精神科医・水野昭夫の「往診家族療法」37年の記録』

10月2日(木) sun

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宮 淑子 著、KADOKAWA/角川マガジンズ (2014/5/12)

雑誌でこの本のことを知り、興味をもったが、品切れで、漸く手にした coldsweats01
家庭に出向き、ひきこもりの若者たちに「外に出よう」と声をかけ続ける精神科医・水野昭夫の話だ。
九州・宮崎を拠点に、リュック一つで全国どこへでも駆けつける。彼らを家庭から救出し、彼ら自身が両親に代わるひとを探すことが大事だと考えるからだ。

*精神科医の水野が、思春期のひきこもりの子どもたちを本格的に往診し始めたのは、1997年。以来、37年にもなるが、最近は往診する対象年齢が拡大した。ひきこもり状態が長い若者が増え、壮年者も多くなったからだ。…地域も大阪、名古屋、東京、長野、富山、北海道にまで広がった(5㌻)

*外来診察、会議への参加、全国各地から救い出してきた若者が暮らす「自立支援アパート」に訪ねてくる家族との面接、症例検討会をこなして、木曜の夜に宮崎空港から飛行機に乗って往診。帰りは日曜の朝。ひきこもりの子どもたちを「家庭という牢獄」から救い出してやりたい、その一心(6㌻)

* 「自立支援アパート」は、「家庭と適当な距離を取って」「病院に入院することなく」「多くのひとのサポートを受けながら」「『遊学舎』という思春期の子どもたちの治療の場に通いながら」、生活の立て直しを支えていく場所(8㌻)

*1976年、診療所の隣接地に土地を買って、3階建ての鉄筋家屋を建てた。1階は近所の子どもたちまで受け入れるプレイルーム兼勉強部屋を、2階は自宅、3階は不登校や家庭内暴力の少年少女たちの住まいと看護婦用の宿舎6室。 その後、倒産したホテルをいくつも買い取っていく。内科・精神科の病院、思春期病棟、フリースクール、高齢や精神・身体の障害で自立困難になった人のための自立支援アパートと、幅広い用途の施設を宮崎市内中心部に広げていく。在宅介護センターや木工作業室、喫茶室まで。

*筆者は、家族の往診で水野に出会い、長い付き合いだ。

家族療法とは、家族の中のある一人の精神症状を家族全体の問題としてとらえ、家族全体を治療の対象とする治療方法で、1950年代にアメリカで始まった。 子どもの「問題行動」は、子ども自身の性格の問題や、その家族、学校、社会の問題だとされる中で生まれたもの。病院で本人を見るだけでは見えてこない家庭全体を、往診して見る。家や部屋、ペット、近隣環境と、広く情報を集める。

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