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『オリーヴ・キタリッジの生活』

6月30日(月) cloud

Photoハヤカワepi文庫、エリザベス ストラウト 著、小川 高義 訳、早川書房 (2012/10/4)shineshineshine

舞台は、アメリカ北東部の小さな架空の港町、クロスビー。 タイトルは、この町に暮らす大柄の数学教師の名前。無愛想で傍若無人、優しい気持ちになっても、それをうまく言葉にできない。

13の短編全てに出てくるが、最初のうちは、端役。第1話では40代だったのが、最後は70代半ば、息子に去られて夫が死に、一人暮らしになっている

オリーブは環状の起伏が激しく、思ったことをすぐ口にせずにはいられない(自己中でわがまま)。反省することがなく、謝ったことがない。夫や息子も苦労していることが描かれている。家族や親戚、隣人、友人にはしたくない(なりたくない)人物。「なんだ、この話は…」と、中断 coldsweats01

後半を読み進むうちに、この田舎町に起きる様々な事件と共に、オリーヴには邪気や偏見が一切なく(自分の判断だけが価値基準)、優しいところもあることが分かってきて、次第に惹かれていく( 友人の1人なら、いいかな… )。

愛想がよく善良な夫に先立たれ、心に大きな穴が開いていても、「人間、いつだって一人」「一人でいるより誰かといる方が孤独」とか、共感できる部分が増えて、最後は妻に先立たれた男性といい関係になっている。
「昔なら手を出さなかった相手だとしても」「この男だって、オリーヴを選ばなかったかもしれない」「その二人が」「いままでの生活でぼこぼこ穴だらけになっている。その穴を」「2枚のスイスチーズをくっつけたような」

えっ!ここで終わり?この先、どうなるの sign02
次が読みたくなる。
登場人物が多くて「誰だっけ?」と前のページをパラパラしながらも、最後まで一気に読めた。ピュリッツァー賞を受賞したというのも、頷ける confident

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