« 『冬の犬』 | トップページ | 『女性のいない世界~性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』 »

『部長、その恋愛はセクハラです! 』

1月30日(木) cloud

Photo
牟田 和恵 著、集英社新書(2013/6/14)

地域の男女共同参画センターで借りた。
この軽いタッチのタイトルが示すように、部下の女性や教え子に手を出して平気な上司や教授などに向けたもの。

セクハラ男は、往々にして相手の意向に無頓着。無意識で鈍感、「俺のやったこと、どこが悪いの?」「合意の上だろ」と開き直り、被害女性を「被害妄想の嘘つきだ」と非難して貶めたりする。そういう輩に、部下(教え子)の女性が被った心身やキャリアへのダメージをコンコンと説明する。精神的苦痛からうつ病になり、労災認定をされる例もあるのだから。

豊富な経験を基にして、実例を挙げているので分かりやすい。訴えられた時の弁護士の選び方(部下にセクハラで訴えられる不見識な弁護士も少なくない)や、組織(会社や大学)としての対処法まで伝授してくれる。

男尊女卑の日本では、セクハラ男を非難するだけではセクハラ被害はなくならない。組織が被害者からの訴えを受け止めずに、逆に解雇したり隠ぺいしたりする例が多いという状況で、男性向けの啓発本を読んでもらうのは、効果大だろう。改心してもらって、これ以上の被害を食い止めるという発想 good

*女性は、子どもの頃から「素直で優しく」と育てられ、「ノー=やめろ」という言葉をもたない。「やめて下さい」は、相手に頼む言い方。断定・言い切りの言葉をもたないのは、ジェンダーによる縛り

*地位を利用した「恋愛(男性側からの妄想も含む)」は、会社や大学という組織から与えられた力の私的濫用。組織の目的や機能が、それによって妨げられる

*職場恋愛三カ条 1.仕事にかこつけて誘わない 2.しつこく誘わない 3.腹いせに報復しない

*中高年男性がモテるのは、地位と権力が9割がた

bud 私は、異性と下ネタを話したくない。育った環境だろう。夫もそういう人を選んだ(息子達に性教育はしたが、それは別の話だ)。下品な話は、酒が入った席でも冗談として受け取れない。酒が不味くなって、「セクハラ」もいいところだ despair
本書にもあるように、 でも、「やめて!」と言えば「大人気ない」と言われるのがオチ。にこやかに「それって、セクハラじゃないですか~?」とか「イエローカードです」位しか表現の方法がない。それで通じない人とは、宴席で離れるしかないかなぁ…。

« 『冬の犬』 | トップページ | 『女性のいない世界~性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/54798797

この記事へのトラックバック一覧です: 『部長、その恋愛はセクハラです! 』:

« 『冬の犬』 | トップページ | 『女性のいない世界~性比不均衡がもたらす恐怖のシナリオ』 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ