« 文学座 『くにこ』 | トップページ | 「教育格差~学習支援で子どもがちに未来を~」 »

『それってどうなの主義』

10月22日(火) cloud

Photo
斎藤美奈子 著、文春文庫、2010年08月10日

一、「それってどうなの」は違和感の表明である。
一、「それってどうなの」は頭を冷やす氷嚢である。
一、「それってどうなの」は暴走を止めるブレーキである。
一、「それってどうなの」は引き返す勇気である。

「それってどうなの主義」とは、なにか変だなあと思ったときに「それってどうなの」とつぶやいてみること。

日の丸、戦争、靖国から、皇室、教育、ファッション誌まで、オウム事件後10年のニッポンの右往左往ぶりを明快に解き明かし、違和感を突く痛快エッセイ集。著者が雑誌や新聞に書いた文章の中から、社会・報道・文化・教育等にかかわる時事コラムエッセイを選んで一冊にまとめたもの。
その大半は、言語学の専門誌『言語』の連載(03年1月号から04年12月号)と『新潟日報』の連載(98年4月から99年3月、03年6月から04年12月)から。朝日新聞、週刊朝日の連載からも。出版前の07年、文庫化した10年に、加筆もしている。

maple 以下、メモ書き

*日の丸君が代…家庭にも企業にも公共機関にも強制はないのに、公立の小中高等学校にだけ押し付けるはなぜなのか

*「戦争ができる国」への道は、1999年、自民・自由・公明の三党連立政権下、小渕内閣が周辺事態法、改正自衛隊法、国旗・国歌法、組織犯罪対策三法(盗聴法など)、改正住民基本台帳法(国民総背番号制への道)などを次々に可決成立させたのが、最初の「曲がり角」だった

*いまの日本でより生きにくいのは男の子か女の子か。…いじめで自殺する子も、キレて犯罪に走る子も、数でいえば男の子が多い。…「男の子なんだから、しっかりしなさい!」ではなく…「女々しい男の子」はもっと尊重されてもいい

*「ビジュアル系」とは、ヘアスタイルやファッションなどの見てくれに過剰なほど気を遣っている男の子の意味

*「オヤジ」の属性: ① 女を性の対象としか見ない好色性 ② 社会的な権力を笠に着た厚かましさ ③ ①②が周囲に与える不快感に気づかない鈍感さ
このような悪しき「男性性」をもつ中年男性が多いから、中年男性一般を指す言葉と重なった。問題は「オヤジ」ではなく、「オヤジ的なるもの」なのだ

*植民地を題材にした文学・映画・ドラマでは、支配/被支配の関係が、男性/女性の暗喩で描かれることが多い。「わが国の男×かの国の女」。ハリウッド映画も、日本の映画・ドラマもしかり。韓国で制作されてきた日韓恋愛ドラマは、全て韓国男性×日本女性。

« 文学座 『くにこ』 | トップページ | 「教育格差~学習支援で子どもがちに未来を~」 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/53683664

この記事へのトラックバック一覧です: 『それってどうなの主義』:

« 文学座 『くにこ』 | トップページ | 「教育格差~学習支援で子どもがちに未来を~」 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
無料ブログはココログ