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ルポ 『産ませない社会』

9月24日(火) cloud rain

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小林 美希 著、河出書房新社 (2013/6/21)

男女共同参画センターで借りて読んだ。 妊娠から出産、「孤育て」まで、当事者と助産師、医師、そして職場、病院、訪問保育園まで広範囲に取材した力作。
小さな字でビッシリ書いてあるので、一気には読めなかった sweat01

内容】「産めない」のではなく、社会が「産ませない」。 多くの職場では、妊娠しても、マタニティ・ハラスメントや妊娠解雇。「子どもが心配なら家で母親がみろ」といった嫌がらせを受ける。 「孤育て」、ベルトコンベア化するお産。 子どもを産むことに前向きになれないのは、子育てを未だに「女性」に押しつけ続ける社会に原因があるから。現実を知ることで、見えてくる解決策も提示している。

産婦人科の医者や助産師自身が職場でマタハラを受けている例は、ひどいわ。 経験を積んでこそ、患者に良いアドバイスをしてあげられるのに。

いい例としては、妊娠したスタッフの準夜勤(夕方から夜中まで)・夜勤(それ以降、朝まで)を免除し、働き続けられるように配慮している病院。新人を育てることで、充実した患者サービスが行えている。
また、新生児特定集中治療室(NICU)に保育士を置くことで、患者の兄弟姉妹にまで目配りできて、親に育児のアドバイスもしているという例。

ある程度の確率で生まれる障がい児の子育ても、母親に負担がかかって大変なものだ。NICU退院後の小児を専門に訪問看護する訪問看護ステーションを設立した話や、そうした親子が共同で自主保育グループを運営している話は、初めて知った。全国に広がると良いと思う。

子どもが健やかに育つことは、将来の労働力や税制に直結する。労働時間を調整して「親をする」ためには、ワークライフバランスが必要。男女共同参画とセットなのだ。

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