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『パイド・パイパー』( 原題 Pied Pipe r)

アップする時間がなくて、ほったらかしになっていたもの。 とっても、面白かった。 子どもがどんどん増えていくのが楽しくて、しかし、敵軍に捕まって、ハラハラ、ドキドキ heart02 そして、血縁でもない子ども達を助けたいという主人公に、感動した。

Paido
ネビル・シュート 著、池 央耿 訳、東京創元社 (2002/2/22)
題名は「ハーメルンの笛吹き男 (The Pied Piper of Hamelin) 」による。イギリス人小説家ネビル・シュートが1942年に発表。 第二次世界大戦下、1940年のフランスを舞台に、イギリス人老紳士が子どもたちを連れてイギリスへ戻るまでの逃亡劇を描いている。

【内容】息子を戦争で亡くし、意気消沈した元弁護士の主人公。 妻に先立たれていて、暇を持て余し、戦争中だというのに、釣りをしにフランスの田舎に滞在している。 予想外にドイツ軍が迫ってきて、慌てて帰国するのだが、そこで知り合った夫婦から 「 子どもをイギリス在住の親族に 」 と託される<幼児は自分で連れてくべきでしょ、非常識で図々しいったら bearing
途中でどんどん「託される」子どもが増えてきて、道端で出会った戦争孤児まで捨て置けずに連れていくものだから、まるで 「ハーメルンの笛吹き男」 状態な訳よ wobbly

club 彼は、実に忍耐強い。 老人である自分の命よりも子どもの体調や心に気を遣い、無欲。 息子の死がとっても悲しくて、もう命なんか惜しくない。 乗り物が動かずに歩くしかない時も、決して怒ったり焦ったり失望したりしない。 淡々と子どものペースに合わせるのだ。

diamond 子ども達の無邪気な様子も詳しく描かれる。 命の危険があるというのが理解できず、ドイツ軍の戦車が見たくて寄っていく男の子とか、逃亡途中に水浴びしたいと言ったり (私なら、怒鳴りつけたくなるわ )。 そして、この、人種も言葉も違う子達が、長く一緒に行動するうちに仲良くなって、別れがたくなるというのが、微笑ましい delicious

spade 帰国して子ども達を無事にあちこちに届けて、初対面の人にそのことを話すところから、話は始まる。 こんな大冒険をしたというのに、「ねぇねぇ、聞いて」ではなく、聞かれたから話す、そんな口調なのが、また彼らしい confident

heart 途中に寄った知り合いの娘が途中から同行して助けてくれるのだが、彼女が戦死した息子と結婚の約束をしていたことが次第に明らかになっていくのも、よかった。

最後、彼を処刑しようとしたドイツの将校が、彼に姪を託してきたのには、驚いた。 子どもはこれで、7人になったのかな coldsweats02 それで、一行は助かったんだけどね。

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