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『働かないアリに意義がある』

7月2日(土) cloud

新聞を読みながら、この本の広告について、夫に 「 面白そうだ 」 と言ったら、いつのまにか買って、「 先に読んでいいよ 」 だって。 いつもは人の話を聞き流しているのに、珍しいこと coldsweats01  タイトルは、「 怠け者に見える蟻にも、存在意義はある 」 という意味。 タイトルの意味が分かる 「 反応閾値 」 についての部分が、特に面白かった。 コロニーの存続と繁栄のためには、皆が同じような行動をする 「 規格品ばかりの組織はダメ 」 というのに、納得 confident

Photo長谷川 栄裕 著、メディアファクトリー (2010/12/21)

◆ハチやアリでは、女系。 働きバチや働きアリもメスだし、体が大きく、戦闘や限られた仕事に特化した 「 兵隊アリ 」 もメス。 『 みなしごハッチ 』 や 『 みつばちマーヤの冒険 』 では 門番が男だが、実際にそれはない

◇オスは、新しい女王と交尾を行う 1ヵ月ほどの期間だけ必要とされ、女王と交尾すると死んでしまう。 女王はその時に受け取った精子を体の中で生かし続けることができ、長い一生のあいだ、ずっとその精子を卵の受精に使う。 オスは働かない。 女王が充分な回数の交尾を済ますと、働きバチはオスにエサを与えず、攻撃して巣から追い出す。 交尾に必要のないオスは、巣から追い出されるか 働きバチに殺される

◆働きバチは 女王に滅私奉公している訳ではなく、自分の遺伝的利益を大きくするために行動している。 労働者が会社のために働きながら給料を得るのと似ている

◇シロアリの場合は、コロニーの中にオスとメスの両方がいて、女王と王、オスとメス両方の働きアリが存在する

◆しばらくエサが運ばれなくてもコロニーはダメにならないが、途絶えてはならない仕事がある。 例えばシロアリでは、ワーカーが常に卵を舐め続け、唾液の中に含まれる抗生物質を塗り続けている。 1日それをやらないと、殆どの卵にカビが生えて死んでしまう

◇ムシの世界は、上司からの指令や情報の共有がなくても、仕事が生じた時に反応して処理できる。 例えば、きれい好きな人が掃除を始めるまでの時間が短いことを 「 反応閾値 ( いきち ) が低い」と言う。 「 反応閾値 」 に個体差があることで、働きものから怠け者までが 必要に応じて動員されることになる。 働き者が怠け者の分まで働いている訳ではないのだ。 このバラツキは コロニーに必要なものであり、それは、父親の遺伝子によって決まるので、女王は複数のオスと交尾するのが効果的

◆仕事の内容は変わっていく。 若いうちは幼虫や子どもの世話をし、次に巣の維持にかかわる仕事をし、最後にエサを取りに行く。 余命に応じて、安全な仕事から危険な仕事へと移行する。 次世代に伝わる遺伝子総量をできるだけ多くするというのが原則

◇ハキリアリの一種では、女王は有精生殖をせず、クローンを生む。 コロニー内のアリ全てがクローンで、メス。 ヤマトシロアリには女王と王がいるが、女王が生むアリには王の遺伝子が全く伝わらない。 つまり、クローンを生んでいることになる。 コカミアリとウメマツアリは有精生殖を行うが、生んだメスは女王の遺伝子のみ、オスは相手のオスの遺伝子のみ、つまり、クローン。 オスとメスには遺伝子の行き来が0なのだ。 これらの理由は分からない

◆ミツバチのワーカーも稀に卵を生むが、それは、すぐに取り除かれて食べられてしまう

◇皆と同じ行動がとれない 「 お馬鹿さん 」 が、より効率的な経路を発見することもある。 だから、画一的な行動ができないアリも、組織には重要

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