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『わたしを離さないで-NEVER LET ME GO-』

4月6日(水)sun

上映を待ち望んでいたのだが、震災と原発事故なんて起きたものだから、このヘビ-な内容の映画を観るのをためらって10日も経ってしまった despair

Photo監督:マーク・ロマネク、原作:カズオ・イシグロ、脚本:アレックス・ガーランド、 2010年、105分

出演:キャリー・マリガン(キャシー)、アンドリュー・ガーフィールド(トミー)、キーラ・ナイトレイ(ルース)、シャーロット・ランプリング(校長)

カズオ・イシグロの原作は衝撃的だった(2007年8月30日のブログ)。隔離された寄宿舎で育っていく子ども達の話を読み進めていくうちに、徐々に明らかになっていく事実に、驚愕 bearing 臓器移植のためにクローンを「飼育する」仕組みを作ってしまうなんて、なんて残忍で傲慢な・・・。しかし、闇で取引される臓器売買、そのために誘拐される子どもがいるし、自分の臓器を売って生活する大人もいる現状を考えると、とんでもないフィクションとは言い切れないのが、怖いところ sad

pencil 舞台は、近未来ではなく、架空のパラレルワールド。過去の話だ。安易に「近未来」としないのが、新鮮でもある。タイトルは、主人公 キャシートミーからもらったミュージックテープに収録されている曲のタイトル。それは、支給物だけで生活している子ども達が、壊れた玩具などの(ゴミに近い)ガラクタ市で大はしゃぎする場面で、トミーが、大好きなキャシーに(視聴もできずに何となく)プレゼントしたもの。古臭くて俗っぽいけれど、他の音楽に接する機会のない彼らには、貴重な音楽であることが、悲しい weep

eye 終盤では、幾つもある寄宿舎が、子ども達が「心ある生き物」として教育もされずに「ブロイラー」のような施設になっていくことが語られる。逃れられない境遇と限りある運命を受け入れて生きる(ように、育てらている)青年達とイギリスならではのどんより曇った空と寒そうな田舎の風景、静かな音楽が相まって、心に迫ってくる weep 運命を自分で切り開けない状態は、どこにでもある。宗教、内戦、階級、財力、天災、格差社会・・・。

pencil 雑誌や新聞で、監督と原作者のインタビュー記事を読んだ。原作者は成瀬・小津監督のファンで、映画化に際して、エグゼクティブ・プロデューサーにも名を連ねている。監督もそれに合わせて(共感した?)、「イギリス人が出演している日本映画のような気がした」(by 原作者、4/5朝日新聞夕刊)-主役のキャシーについては、言えるわね shine

「顔の似た子役を選んだ」そうだが、キャシーとルースについては、そう思う。無理なく話がつながっていい。マイクは、子役が可愛かっのに、濃い系になっちゃわ(川崎麻世似)、残念 catface あと、髪型のせいだと思うんだけど、キーラの顎が長いのが気になった。

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