『 トゥルーブラッド 』
2月17日(木)
『 ポーの一族 』 からか、ヴァンパイアものに惹かれるのは。 マイノリティーを扱ったものに、無関心ではいられない性分だからかな。 昨年観た映画 『 ぼくのエリ 』 も良かった
で、今、『 トゥルーブラッド 』 ( シャーレーン・ハリス 著、田辺千秋 訳、ソフトバンク文庫 ) に 嵌っている
昨年、LaLaTV で ドラマ化したもの ( シーズン1 ) を何話か見たのだが、日本人科学者が開発した 人口血液 「 True blad 」 を飲むことで 人間社会と ( 表向きは ) 共存できるようになった ヴァンパイア、彼らの権利を保護する人間社会での偏見と差別、人の心を読むことができる能力をもつヒロイン、そのことで変人扱いする南部の田舎町の住人、心の声が聞こえてこないヴァンパイアとの恋愛 ( 相手の心が否応なく聞こえてくると、恋愛は困難だから )、そういった設定は、まさに私好みなのだが、主演の俳優2人が気に入らなくて・・・物語に入っていけなかった
原作本のカバー ( 舞台がアメリカなのに、全員がスリムで華奢 )も 日本女性向けみたいで気に入らないけど、古本の価格が 下がるまで待って購入してみた。 そしたら・・・かすかな期待通り、とーっても面白いの カバーは捨てて、自由に想像力を羽ばたかせ、すっかりその世界に浸ってしまえば、読み終わるまで離せなくなる
歴史の浅いアメリカなのに、転入者や移民、異民族など、マイノリティーの住民への偏見や差別が大きい 保守的なアメリカ南部の町が、舞台。 ヴァンパイアとの刺激的なセックスに惹かれて集まる グルーピー、強壮ドリンクとして闇に出回る バンパイアの血、それを得るために ヴァンパイアを殺す人間、ヴァンパイア社会の序列関係、傷を治すためにヴァンパイアの血を飲むことで進化していくテレパス能力、伯父から性的虐待を受けていたヒロインの過去、同性愛にHIV・・・と、現代社会の問題も含んだ設定と展開にに、ワクワク
ヒロインが勤める店の店主が、実は 満月の夜に 動物に姿を変える 変身人間 で、彼に求愛されて揺れる ラブロマンスがある一方で、テレパス能力を買われて 長老バンパイアと丁々発止に取り引きする緊張感、ヴァンパイア撲滅を狙う宗教集団に潜入するなど、スリルとアクションも最高
今、第3巻が届くのを待っている ( 古本は、時間がかかる ) ところだが、このまま、4巻、5巻と進んでいきそう
« 雪かき | トップページ | 『 トゥルーブラッド 』 その後 »
「本」カテゴリの記事
- 「九十歳。何がめでたい」(2018.02.10)
- 「密やかな結晶」(2017.12.24)
- 「君たちはどう生きるか」(2017.12.02)
- 『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』(2017.11.08)
- 『サイコパス』(2017.10.24)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/38877425
この記事へのトラックバック一覧です: 『 トゥルーブラッド 』:
コメント