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『 揺れるいのち ~ 赤ちゃんポストからのメッセージ ~ 』

12月24日(木) sun

27回目の結婚記念日。 いつもなら、薔薇やケーキを買ったりするところですが、面倒くさくて 気の利かない夫が何かを買ってくる訳もなく、いつもながらの健康的な食卓だった coldsweats01

Photo熊本日日新聞 「 こうのとりのゆりかご 」取材班 編集、旬報社 (2010/11)

熊本市の一民間病院である 慈恵病院が設置した施設、こうのとりのゆりかご。 設置当時は、「 赤ちゃんポス ト」 という通称で賛否両論が巻き起こったが、それから3年半。 私も忘れていた despair

eye 設置当時のこと、この3年半で 57人の乳幼児が預けられたという結果、見本としたドイツへの取材など、熊本の地元紙が長期に渡って丁寧に取材している。

*法的にきちんと位置づけられないが、違法でもない(p.4)

*設置は、熊本市が許可した

*20数年前、前橋市郊外で似た施設が設けれたが、死亡事故があり、6年で閉鎖された

*慈恵病院は産婦人科医を中心とした総合病院で、以前から24時間体制の相談事業に力を入れてきた。 養子縁組の手続きを紹介するなどの支援もしている (p.18)

*子どもの権利条約では、子どもが親を知る権利を認めている。 「 匿名性 」 は、それを損ねる点が問題とされる

*設置当時、安倍首相は 「 ゆりかご 」 を批判し、政府関係者からは否定的な言葉が出た。 熊本県や熊本市が正面から取り組もうとしているのとは対照的で、県民の反発を買った (p.21)

*熊本日日新聞では、「 現実の危機にさらされた子どもの命をどう守るかという視点 」 を打ち出した

*市長と県知事は病院を視察し、市と県が病院と連携する協議会を定期的に開いてきた

*これまで受け入れた乳幼児の親は、予想を裏切り、10代が1割。 30・40代が6割。 6割が既婚、4割がひとり親、未婚は0

熊本県内居住者は0、九州から関東までの主に母親が、自家用車や電車などで連れてくる

*身体的な虐待の痕跡が見受けられたケースは、0。 障がいをもつ子どもも含まれる

*預けた理由は、多い順に、「 戸籍に入れたくない 」 「 生活困窮 」 「 不倫 」 「 未婚 」 「 世間体 」「 障がい 」「 パートナーの浮気 」 ・・・

*「 ゆりかご 」 に子どもを入れると 1分以内に担当者が飛んでくるので、親と話すことが可能。 相談で親が子どもを連れ帰ったこともある

*父親の存在が見えてこない。 出産・育児のリスクや負担が、一手に女性に負わされている・・・男性が見えない分だけ、非難は女性に集中する (p.52)

*同様の施設は、ドイツ、オーストリア、ベルギー、アメリカ、イタリアなど。 ベルリン郊外の一施設を取材・・・ドイツでは、中絶が認められるのは、妊娠 12週未満なので、中絶が難しい。 ここでは、匿名の出産 ( 病院が費用も負担 ) も容認している。 ただ、出産した母親に赤ちゃんへの手紙を書くことを勧め、母子のきずなづくりに力を入れている。 名前を最後まで明かさない母親は、極く少数 (p.68)

*今年4月、熊本市が児童相談所を開いたため、子どもの措置権は市に移った。 県が「 ゆりかご 」 に直接関わる法的裏付けがなくなり、市の負担が大きくなった訳だ

pen 「 ゆりかご 」 以外に、この動きが広がる気配はない。 一民間病院が 関東以西の県外の子ども達を一手に引き受けているという状況を 政府も国民も真摯に受け入れて、考えなければならないと感じた。

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