上手な逝き方
嵐山光三郎・大村英昭著( 集英社新書、2010/11/17 )
作家 嵐山光三郎と 浄土真宗の僧侶でもある大村英昭関西学院大学教授が語り合う。 「 無縁死 」 ではなく、人はちゃんと見送り見送られたい。 「 おひとりさま 」 は、老後の合理的自己完結・ 反家族主義。 男は、そうはいかない・・・等々。 中々、面白い
*『 千の風になって 』 がなぜウケたか・・・あらゆるしがらみから離れて 自由自在だ、それに対するあこがれ (p.26)
*古代の事故死や戦死の遺体は、京都の化野 ( あだしの ) に捨てられた。 化野に行けない人は、鴨川に投げた。 多い時は、死体で鴨川の水が止まった。 世阿弥が能を奉納したり、南座・北座が立って出雲阿国の芸能が奉納されたのは、死者への供養舞い(p.65-66)
*映画 『 おくりびと 』 の 死に化粧 は、アメリカの エンバーミング。 映画 『 ゴッドファーザー 2 』 で 射殺された長男をきれいにした・・・あの時すでにプロがいた。 でも、あれでは逆に、未練が残る・・・成仏できない (p.76-79)
*キリスト教の 土葬 には 宗教的な意味があった。 復活 するのには、肉体がいる。 ところが、住宅地不足で 火葬化 を推しすすめる・・・そうなると、日本人とさほどさほど変わらないセンスで、花や灯火をもってお墓を訪れるようになる (p.116-117)
*遺骨に対する愛着というのは、元々日本のもの。 日本は 遺骨フェチ の先進国。 近年は、日本以外の国々でもそうなってきている (p.118)
*「 姥捨て 」 の逆の発想として、生まれてきた子どもが多すぎる場合は、殺している。 人形の こけし は、子消し、消された子の供養(p.159) → 地域の名産品なので、気になって調べてみた 確かに、語源に 「 子消し 」 や 「 子化身 」 などの説があるようだ。
◆今日は、母の 13回忌を行った。 父の足が弱くなってい 外出が難しいため、御上人さんに来ていただいた。 普段はお寺の本堂でしているので 不慣れなことだが、当事者である父も 兄も 「 分からない 」 と 頼れないので、義姉と相談して、適当に
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