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グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた

12月11日(土) sun cloud

辻野晃一郎 著、新潮社 (2010/11/22)

Photo_2著者は、私と同年代。 慶応大学大学院終了、ソニーに入社。 カリフォルニア工科大学院に留学するも、不遇に合い、退社。  グーグル日本法人代表取締役を経て、今年4月に会社を創業。

この手のタイトル、多いよね。 ロバート・フルガムの 『 人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ 』 ( 1988年刊 ) が元ネタかな。

diamond 著者によると、「 本書のタイトルは、逆説的。 ソニーはそのくらい凄かった。 そのソニーで反面教師的なことも含めて、実に多くのことを学んだ 」「 若い人が ( ソニーやホンダの創設者など、偉大な日本人の ) 企業家達を知らない 」「 それを語り継いでいきたい 」 というのも執筆の動機だという ( p.14~15 )

spade 会社から留学させてもらって帰国すると、上司が 「 留学というのは 君にとって個人的な経験だし、もう終わったことなんだから、早く忘れたら 」 と言われて脱力する ( p.80 ) アメリカで最先端の技術に触れて、学んだことを仕事に生かそうと張りきっていたのに・・・。 世界のソニーが、昔ながらの日本的大企業病に蝕まれていたということか sweat01

club ソニー時代に理解を得られなかったことが、グーグルでは当然とされ、ネットネイティブのような才能溢れる仲間の中で、著者は思うように仕事ができる。 特に、「 グーグルが見つけた 10の事実 」 という項の 「 4.ウェブでも民主主義は機能する・・・社内のプロジェクトでも 社内メンバーやユーザーの支持を集められるかどうかで判断され、一部の強権や感情でプロジェクトを強制終了するなどということ ( =ソニーの上司とかにされたこと ) は起こりえない ( p.185 ) が、印象的。

ただ、「 グーグルも日々変容しており、会社の規模が大きくなり・・・必ずしも古き良き時代のカルチャーがそのまま、というわけでもなくなってきている 」 そうだ。

また、時間とお金をかけて 「 自分より優秀な人材を採用せよ 」 というグーグルの方針も素晴らしいと感じた。社員が応募者を探して推薦したり、面接官にとして協力したりすることが奨励されているのだという ( p.199 )

diamond シリコンバレーの格言 「 Aクラスの人は Aクラスの人と仕事をしたがる。 Bクラスの人はCクラスの人と仕事をしたがる 」 は、「 優秀な人は、自分以上に優秀な人からの学びや切磋琢磨を重視する 」 ということを 分かりやすく表している。

様々な才能が集まるグーグルでは、しかし、次々と人が入れ替わる。 「 今、ここに集まっている仲間の独自性と違いを大切にして、短期間に成果を出す 」 というスタイルでないと、間に合わない ( p.236 ) 「 新しい時代を作っている 」 という自信をもって優秀な人たちと影響し合うことは楽しいが、新人を育てるとか、成長を待つということはないので、長く居る場所ではないってことかな。

最後に、「 これから事業を立ち上げる 」 若い人に、「 日本で上手くいったらアジア、そして欧米といった順次拡大 」 ではなく 「 最初からグローバルマーケットに うって出る 」 大胆なアプローチを薦めている。 それが 「 再び世界に貢献する日本を取り戻す未来に繋がる 唯一の道であると思う 」 ( p.250 )

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