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『 出世花 』

10月14日(木) cloud

書評で知り、買ってから積んでおいたもの。 店番のような ちょっと暇なボランティア時に読み始め、あんまり面白いので flair 帰宅して食事しながら最後まで読んでしまった。

Photo高田 郁( かおる )著、祥伝社 (2008/6/12)

著者は、漫画原作を書いてきた人で、この作品が小説家としてのデビュー作だという。 表題作の他、続編として 3編が続く。

内容 】 伊勢の津藩から、他の男と駆け落ちした妻を追い、幼い娘を連れて 「 妻敵討 ( めがたきうち ) 」 を志して 6年、江戸近郊で行き倒れた 矢作源九郎を助けたのは、近くの寺の住職。 間もなく息を引き取った父親の頼みで、住職は、娘の 「 ( えん ) 」 を同じ音の 「 」 に変えて、寺に住まわせる。 火葬場でもある青泉寺で、 は志願して 亡骸を洗う仕事を覚えて、評判になっていく ( 映画 『 おくりびと 』 に、ちょっと似てる? )。

タイトルの 「 出世花 」 は、名前を 「 」 から 「 」、湯灌となって 「 正縁 」 と名乗るようになったことを 「 出世魚 」 に例えて称したもの。

eye 読み進めるうちに、母親との再会、棺桶職人 岩吉の悲恋、遊女の死と殺人、寺の若僧 正念の抱える家庭事情など、ドラマチックな展開になっていく。 駆け落ちした母親の事情に納得し、愛に殉じた岩吉に胸を痛め crying 遊女同士の友情にほだされて、正念の家族への思い遣りなどに 感動したり weep そうして それらに対する主人公の清らかで人情味のある考え方や振る舞いに、深く共感した confident

テンポよく進む濃密なエピソードに、作者の力量を感じる。 続編が出たら、是非読みたい notes

ただ、ひとつ腑に落ちないのは、嘘の証言をして 無実の岩吉を死に追いやった お紋が、「 めでたく恋人と所帯を持つ 」 っていうのは、どうよ pout

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