« 膝が痛い | トップページ | 映画 『 未来の食卓 』 »

小さいおうち

7月1日(木) cloud rain

Photo中島 京子 著、文藝春秋 (2010/05)

この作者の作品は、デビュー作である 『 FUTON 』 を読んだことがあるくらい。 書評で 「 昭和初期の生活についての克明な記録 」、「 女中の手記という形式をとりながら、最終章で 衝撃の真実が語られる 」 という 2種類があって、とーっても気になったので、読んでみた。 昭和 5年 ( 私の亡母が生まれた年だ )から 19年までの家庭生活が克明に記されている上に ドラマがあって、予想通りに衝撃も受けた ( 前者の書評は、半分だけ真実 ) good

東京郊外の 赤い三角屋根の美しい 「 小さなおうち 」 で、東北の寒村出身の 「 女中さん 」 である タキちゃんが 、美しい 時子奥様 や 可愛い 恭一坊ちゃん と過ごした日々を綴る。 『 おしん』 のように 「奉公」 という時代でもなく、しかし、まだ 主従の上下関係は はっきりある。

賢い女中である主人公の働きぶりや 気の回し方、奥様への愛情、当時の食生活、そして戦中戦後の変わりよう・・・。 奥様と青年との辛い恋もあり、飽きさせない shine

clip 年老いた 主人公が、時折訪ねてくる 甥っこ ( 妹亡き後に面倒をみた ) の息子、健史 との会話を挟みながら、時間を追って回想していくのだが、最終章では、語り手が 健史に変わる。 ここでは、タキ亡き後のことが語られる。 何事かを悔やみ、しきりに泣いていたタキの 尻切れトンボのような回想録の最後が気になっている健史が、ふとしたことから 「 小さいおうち 」 のことを知り、時子や恭一を捜して、最後に出会う真実 sign02

※ ここから、ちょこっと ネタバレ。 ご注意を

主人公が悩んだ末に とった行動が良かったのか悪かったのか・・・彼女は 最期まで その判断ができずに苦しみ、それを誰にも言えなかった、書けなかった。 それがまた、辛かったのだ sad でも、証拠品である手紙を捨てなかったのは、健史が自分の亡き後に読んでくれるという期待もあったからか weep

 

« 膝が痛い | トップページ | 映画 『 未来の食卓 』 »

」カテゴリの記事

コメント

☆さん、
8月3日に会費を払いに事務所に行くので、置いて来ます。それで、いい?

わたしも読みた~い\(◎o◎)/!

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/35608571

この記事へのトラックバック一覧です: 小さいおうち :

« 膝が痛い | トップページ | 映画 『 未来の食卓 』 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ