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『纏足』 - 10センチの黄金蓮花をさがして -

1月4日(月) sun

Photo監督:ユーチン・ヤン、カナダ・中国、2004年、48分

かつて、「10センチの足」を目指して、女の子達は苦痛に耐えていた。

母親は娘の足の中国には「娘を愛するなら纏足を、息子を愛するなら勉強を」という故.事があるそうだ。 纏足は、10 世紀に恥始まり、1930年代まで 中国女性を縛ってきた。 中国で生まれ育ち、文化大革命後にカナダに渡った監督が、中国各地の当事者を訪ね歩き、纏足とその社会的意味を明らかにしたドキュメンタリー。

eye 監督は、カナダの展覧会で「黄金の蓮花靴」を見て、興味をもつ。 「黄金の蓮花」とは、10センチの足のこと。 12センチだと「銀の蓮花」、13センチは青銅、14センチは鉄と称されていた。 かつて、足が小さいことが 美人の基準だったのだ

airplane 母と母の姉である養母が纏足していたのを思い出し、「最後の当事者である彼女達世代を記録しておかなければ」と、撮影スタッフを連れて帰国する。

纏足していた老女達の多数は、自分の足を大きな靴を履いて隠しており、「醜くて、汚い」と、家族にも素足を見せない。 母と養母も同様で、「国の恥」「隠された秘密」と、この取材を 姉や親友にも非難される。

だが、監督は、「私は美という名の下に、女性が苦しむのを黙っていられない」「タブーを破って問わずにはいられない」と、しぶとく 「黄金の蓮花」の女性を求めて、取材旅行をする。「美の追求」「支配の道具」、これがキーワードだ。

eye 各地での証言が、リアルで力強い shine

*「昔、皇帝が 足の小さい女性を側室にしたのが、流行の起源だった」

*纏足の方法:足指を足の裏に折り曲げ、包帯で巻いて縫って固定する

*「纏足を始めると、骨と肉が腐り、立つこともできないので、這って動いた」「爪は血と膿にまみれ、ひどい拷問だった」

*足裏を曲げられないので、腿を動かして外股で歩く

*10センチの「黄金蓮花」は、上流階級の証でもあった。 お供がいないと 歩けないから

*監督の義祖母は、一人で立ち上がること、歩くことが難しくて、焼死した

*戦争中は、逃げられず、食べ物も見つけられず、飢えた

*夫に裏切られて追い出された女性の話「纏足で動けないので 働けなくて、赤ん坊が餓死した」

eye 男性の証言

*台湾の「黄金蓮花靴」コレクター:「女性の痛みが官能的」「纏足が骨盤の筋肉を引き締めて、性的な満足が得られる(科学的な根拠はない)と言われていた」

*老人:「父が私を叱るとき、大足の女を嫁にするぞ!」と言っていたと、笑う

eye その他:カナダの博物館で「金蓮展」を企画した女性の専門家(中国系、コロンビア大学の教授):「纏足は、女性の誇りだった」「女性は肉体で動くから、痛みに耐えれば、高貴でよりよい人間になる」「母から娘への 女性になるための教え」「痛みを通して、身体を使って、女性は成功する」「足をより小さく、洗練して優美にすることで、女性は大きな誇りを感じた」

boutique 結局、「黄金の蓮花」の足をもつ女性を見つけることは、できなかった → 殆どの女性にとって、この理想は難しいものだった

*監督の問いかけ 「現代の女性は真の自由を手にしたか、それとも、に縛られたままか?」・・・う~ん、なかなかに、シビアな状況だよね coldsweats02 

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