« 傾聴ボランティア | トップページ | 年末調整 »

『バカ丁寧化する日本語』

11月14日(土) rain cloud

周年行事があって、懇親会では、久しぶりにお会いした方達と近況をお話したり、世代の違う隣席の方と「はじめまして」をしたり、「実は、子どもが家出していて」と、知り合いに 突然、打ち明け話をされたりで、疲れたわ coldsweats02

Photo野口 恵子著、光文社 (2009/8/18)

久しぶりの読書。 最近の、何にでも「させていただきます」をくっつけるのや「~のほう」「~でいらっしゃいましたか」などの 誤ったマニュアル表現に苛立ち、ばか丁寧な表現に「慇懃無礼」を感じているので、どうして こういうことになったのか、解り易い説明があるかと期待。

著者は、大学で「外国人に日本語」「日本人にフランス語」「日本人に日本語」を教えている。 巷の日本語に影響されている学生に 正しい日本語を教えるのに、とっても苦労されている方。

させていただきたがる人々

*「させていただきます」さえつければ 謙譲語になると信じて疑わない人もいる

*「させていただきます」を好ましいと見なす人々は、相手に低姿勢を強いると言える・・・使わない場合、無礼だと感じるからだ。

*「させていただく」は本来、私が何かをするのを「あなたが許可」してくれたことをありがたく思っている、という意味。 自分に恩恵を与えた相手を特定し、その人を持ち上げることで結果的に自分が低くなるという謙遜の表現。だから「許可」を与えていない人に使うのは、間違い flair

*これに対し、「おかげさまで」は、恩恵をこうむった相手を限定しない。幅広く全ての存在に感謝していることを示す。

*役所の広報で、市民からの意見に対して「ご意見の通り追加して記述させていただき、より充実した内容とさせていただきます」→「ご意見の通り追加して記述し、より充実した内容とします」

*学生からのメール「今後の参考にさせていただきたいと思います」→「今の時点では参考にならない」という意味にとれる、マニュアル敬語。 「紋切り型、慇懃無礼」と感じる。

*「携帯電話のご使用は、ご遠慮させていただいております」→これは、むしろ失礼な言い方。遠まわしに、上からお達ししている「慇懃無礼」の代表格。「・・・ご遠慮ください」

*著者宅にかかってきた幼児向け英会話教室からの勧誘電話 ― 「お宅様は 6歳までの小さなお子様のいらっしゃるご家庭でいらっしゃいましたか」 ― 「いいえ」 ― 「ではこれで、お電話のほう、切らせていただきます」について、「英語教室もいいけれど、その前に日本語を見直したほうがよいのではないか」と、思う。

*上の例の「切らさせて」は、動詞「切る」を「させていただく」の形にしようとして、余計な「」を入れてしまった。 これを「さ入れ言葉」というのだそうだ coldsweats02 「『させていただく』の形にすれば、手っ取り早く謙譲語ができる」と勘違いしている例。

maple 客の顔も見ないで「ばか丁寧なマニュアル敬語」を使われるよりも、朝市で おばさんが「ほれ、うめえから、食ってけ」というのに、心が動くという著者。 人の印象は、言葉だけではない。 口調や表情から見てとれる その人の感情表現も 大きな比重を占めるもの。 相手への尊敬がこもっていない謙譲表現は どうしても 空々しいから、いい印象をもてないのだと思う。

« 傾聴ボランティア | トップページ | 年末調整 »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/32219619

この記事へのトラックバック一覧です: 『バカ丁寧化する日本語』:

« 傾聴ボランティア | トップページ | 年末調整 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ