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平田オリザ講演会

ear 地元の演劇祭のイベントで、平田オリザさんの講演を聴いた。 所属団体が共催なので、仲間がいっぱい。

お話も その後の質疑応答も、大変面白かった shine 以下、メモっておく。

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平田さんは、日本中で、そして ヨーロッパやアジアで、高校生~大学院生を対象にした 演劇ワークショップを行っている。

その内容は、例えば・・・列車のボックス席に 既に面識のある さんと さんが 並んで座っている。 後から乗ってきて その向かい側の席に座った 初対面の さんに、さんが「旅行ですか?」と話しかけてみよう。

clip 高校生は、この台詞が なかなか言えない。 普段、初対面の人に話しかけることが ないからだ。 会場で、「この状況で 普段 さんに話しかける方は?」と、挙手で調査。 演劇をやっている人が 半数位ということもあって、1.5割程度だった。 私は、「場合によって」に、挙手。

平田さんの これまでのご経験では、1割程度。 関西人だと、2割 happy01 アイルランド フィリピンでは、ほぼ全員。 一方、イギリスでは、殆どいない。 階級を識別できないと 言葉から違うので、紹介されるまで待つのだそうだ。 韓国は 1歳でも年上には敬語を使う文化なので、まず、年齢を聞くとか。 こんな風に、民族や宗教、習慣、文化によって違ってくる。

普段、話しかけない人が 役を演じる場合、その人だけが努力するのではなく、役が 話しかけられやすい雰囲気を作ることも、必要。 「感じがいい」とか、「趣味が同じだ」と分かると、人は 話しかけやすいものだから。 これが、「場合によって」だ。

clip 演技とは、その役と自分との 接点を見つけて 共感すること。 役になりきる天才肌の役者もいるが、それを目指さなくてもいい。

clip 協調性から外交性へ・・・日本は、皆と同調する「協調性」が重要な社会だが、国際社会で求められるのは「外交」。 日本でも 外国人居住者が増えているので、それは差し迫った課題。

民族や宗教、個性の違いを前提にして、喧嘩しないで付き合っていくのには、演劇のワークショップが有効とされている。 PISA(学習到達度調査の略。OECD(経済協力開発機構)が 15歳児を対象に 2000年から 3年ごとに行っている)で「読解力」1位の フィンランド の教科書には、単元ごとのまとめで それが活用されている。

その授業では、ユニークな意見を言う子ではなく、各人のバラバラな意見をまとめる子どもが評価される。 最初から短時間で共感できて 友人になれることは稀、自分とは違う人間をどう理解して 集団で表現するかを学んでいく。 それが、「外交性」だ。

日本の読解力問題「作者の意図を想像しなさい」では、「外交性」は身につかない。

「僕は、小学生の頃から、通信簿に協調性が欠けていると書かれていた。 僕は今まで、好きなことしか してこなかったですから。 演劇人は そういう人ばっかりの世界ですが、外交性で作品を作っていく。 そういうことが、普段の生活に生かすことができるんです。」

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