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『儒教と負け犬』

7月21日(火) cloud rain

Photo_3酒井順子 著、講談社、2009.6.30

2003年に 『負け犬の遠吠え』を出した著者が、この本が翻訳出版されている隣国、同じ儒教国である韓国 と儒教誕生の地である中国 を取材して、晩婚化の理由を探るもの。 とても 面白かった notes

日本:負け犬、韓国:老処女(ノチョニョ)、中国:余女(ユーニユイ)。 以前は オールド・ミスなんて言われていたけど、韓国・中国も 「まんま」、「見も蓋もない」ヒドイ言い方だよね~ annoy 女性だけがこんな言われ方をしているっていうのが、納得できないわ。

日本女性の平均初婚年齢は、2008年の調査で、28.5歳。 東京では29.6歳。 「伝統的な家族観(=男尊女卑傾向)が根強く残っている国ほど 出生率が低い」と、言われている。 都市にその傾向が強く出るということで、著者はソウル上海 を訪ねる。

「負け犬(未婚30代女性)」座談会、「勝ち犬(子持ち既婚者)」座談会を開き、政府機関や結婚相談所も訪ねる。 地域性のある 生の声も面白いし、「負け犬 」200名ずつのインターネット調査結果の集計と比較、それについての 著者の分析・意見と、進んでいく。 数字から分かる客観的な結果と 他との比較から、東京の「負け犬」の特性が 明らかになっていく flair

「草食系」と「オラオラ系」に 二極化する男性の間を揺れる 日本の女性。 男女平等を望みながらも 男性にリードしてもらいたいと願う相反した思いが、実は著者にもあると。

いろいろな要素が複雑に絡み合っているにせよ、結婚するあてもないのに、手近なところで同棲したり不倫したりする傾向の強い「東京負け犬」が「勝ち犬」になるには、男性との関係を「尽くす=頼る」ではなく、対等なものにする(=女性が精神的に自立する) こと、かな。

「負け犬」という言葉には どうも抵抗がある私だが、それを サラッと言ってしまう 軽いノリの語り口も、読みやすさの一端だろう notes

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