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『丸腰国家 ―軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略― 』

7月26日(日) sun

Photo今日は、合挽き肉入りの おいなりさんを作って、昼から ボランティアに出かけた。

足立 力也 著、扶桑社新書、 (2009/2/27)

コスタリカが戦争を放棄している国であることは良く知られており、アメリカのイラク侵攻に賛同した大統領を何人かが訴え、裁判所の判事全員一致で その行為を「違憲だ」と判決を下したというエピソードが、記憶に新しい。

◆「積極的永世非武装中立宣言」・・・例えば スイスは、同じ「永世中立国」ではあるが、「消極的」。 コスタリカは、紛争を「積極的に仲介する」ということなのだ。 亡命も受け入れると、宣言している。

◆軍隊がなくて大丈夫か?・・・国際的圧力の中で小国が生き延びるには、半端な軍事力ではなく、外交政策に拠る方が 現実的。 民主主義や自由、人権、人権という アメリカ自身が建前上大切にしてきた価値観を 世界に公にする ことで、アメリカからの干渉を受け入れないで済む。

◆国境警備も、警察が通常の勤務の一環として行っている。 軍隊は、個人より 国家を優先する。 人命優先の警察とは、その目的から異なっている。

◆日本の憲法9条は改憲の危機に晒され、アメリカの政策転換で作らされた自衛隊が 拡大解釈で戦争に加担しているが、コスタリカの条文は 解釈に余裕があり、国会で改正することもできるのに、全くその動きはない。 「非武装」と「平和」が、深く 国民のコンセンサスを得ているからだ。

◆経済的には発展途上国だが、(軍事費を回しているから)教育・医療・福祉は 先進国並。

◆もちろん、問題もある。 政治・警察の腐敗や プランテーションによる環境破壊、先住民と女性の人権問題、貧困の蔓延と広がる格差。 賄賂を要求されて苦労した著者の経験談も 語られている。

bomb 日本では、「有事の際に、軍備が必要だ」と、膨大な金額が軍備に費やされているが、「有事には、外交で対応する」という姿勢が、とても素晴らしいと思った。

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コメント

poplarさん、

日本の外交下手は、以前から言われていること。 軍事やお金ではなく、外交こそが 紛争や戦争を避ける一番の手段だと思っていますが、こうした具体例を読むと、それが実現可能なことだと確信できます。
「北朝鮮の脅威」だの、軍隊を持たないことを「平和ボケ」だのということに 惑わされないよう、こういう本を多くの人に読んでほしいと思います。

ここなっつさんのこの記事を拝見して、この本を買って読んでみたくなりました。
終戦(第二次大戦)を強く意識するこの時期に、武力放棄を現実に実践している国から学ぶことを積極的にしたいものです。
何のための選挙なのか、と脱力さえすることもある昨今、良い本を教えていだだき、感謝しますheart04

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