« 歯医者で気分転換 | トップページ | イタリア映画祭2009『見渡すかぎり人生 - Tutta la vita davanti - 』 »

『ヨコハマメリー』

5月2日(土) sun

Photo友人の地元に シネマカフェ ができて、ワンドリンク・レイトショー に誘われた。 このドキュメンタリー映画は、公開当時、惹かれるものがあって。

14席限定、要予約」の映画スペースに、今夜は、監督のトーク付き、35ミリ上映」という贅沢 shine  しかも、すっごくいい映画だった flair

どれでもいいって言われて、シャブリを頼んじゃった happy01  監督の連れが シネマ以外のスペースで何人か飲み食いしていて、ジャストタイムに来店した観客の(ワインやビールなら 簡単でいいんだけど)カクテルやらホットチョコレートだの マチマチのドリンク注文に店主が対応しきれず、監督の最初のトークで時間稼ぎしたものの、30分ほど 押した dash

 
監督・構成:中村高寛、2005年、92分

出演:永登元次郎、五大路子、杉山義法、清水節子、広岡敬一、団 鬼六、山崎洋子、大野慶人 他

文化庁映画賞文化記録映画優秀賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞、神奈川文化賞未来賞

【内容】かつて、顔を白く塗り、白やピンクのドレスに身を包んだ老女が、ひっそりと横浜の街角に立っていた。 「ハマのメリーさん」、そう呼ばれた老女は、かつて、美人で気位の高さで有名な 進駐軍将校相手の娼婦だった。 いつしか 横浜の街のシンボル的な存在となっていったが、1995年冬、彼女は忽然と姿を消す。 彼女への興味から、2年ほどのリサーチを経て撮影を開始した監督が、彼女の生きた時代背景や彼女についての証言を集めていく。

ホームレスで、元娼婦。 白塗りの顔は かなり怖いんだけど、彼女の衣類を保管してくれているクリーニング店や 行きつけの美容院・喫茶店、プライドを傷つけないよう気を遣いながら経済的な援助をしていた ゲイのシャンソン歌手、帰京する手助けをする人、みんな あったかいんだよね heart01 

あと、娼婦と米兵の間に生まれたとみられる混血の赤ん坊の死体が 800体以上、外人墓地に 墓標もなく 埋葬されているという事実が、衝撃的。 戦後のドサクサで、刑事事件として扱われなかったとか wobbly

movie 終演後、観客からの質問に監督が答えたのが、更に理解を深めたので、それも含めて書いておく。

*街娼というのは横浜の歴史と一体化しているので、メリーさんが街に居るということに 街の人たちが違和感なくきた。 時代の流れで街が変化していき、彼女の馴染みだったお店もなくなっていった。

*最後、メリーさんが特養で普通に暮らしている姿が映る(これに、ホッとしたぜ)ことについて:途中で「伝説のメリーさん」の居場所が分かってしまって、「主人公不在のドキュメンタリー」という形をとれなくなって困ったが、事実は事実として伝えるべきだと思った。 また、それは、撮影途中で、彼女を助けていた何人かには 伝えた。

*監督はメリーさんの取材をするため、特養に1ヶ月、ボランティアをしながら通ったが、彼女は二人部屋に居たため、横浜時代の話を聴くことはできなかった。 この映画を作ることで、彼女の過去を「暴く」ことになるという批判について:その責任をとることを覚悟した(苦しくて、体重が10kgも増えるほど、飲んだくれた)。 彼女自身は、この映画を観ることなく 亡くなったが、映画には興味を示していなかった。 自己中心的で  ドライな人だった coldsweats01

« 歯医者で気分転換 | トップページ | イタリア映画祭2009『見渡すかぎり人生 - Tutta la vita davanti - 』 »

映像」カテゴリの記事

コメント

zeroさん、

>若い監督さんには、個性的な生き方の人だらけで
→映画にし甲斐があるってもんでしょう、アクが強くてdelicious

「すぐに帰っちゃった」あはは!!そーでしょーねぇ。そういう感じ。
自分以外のことには、あまり感心なさそうだし。
写真家の方が語っていた「風景の一部だったのでは」に、同感。
メリーさんを通して、まわりの人々は、記憶の中にとどめておきたい「なにか」
を観ていたのかもしれないなぁ、と。
戦後を生き抜いて来た時代の「横浜の姿」や、そこに生きてた「自分の姿」や、
人々とって忘れたくない「記憶の風景」。
元次郎さんにとっては、母親のいた風景。
しかし。若い監督さんには、個性的な生き方の人だらけで。。笑!


zeroさん、
そうそう、nozomamaさんが、前日、階段でバッタリ!だったと言ってました happy01 いいねぇ、地元にこんなのがあって。

最後のシーンのことだけど、監督によると
「あの後、皆で園長さんのお部屋に行ったんですけど、メリーさんはすぐ帰っちゃって」「えーっ!と思ったけど、彼女にとっては、歌が元次郎さんとの関係なので、歌を聴けばそれで終わりなんですよね」と。

監督が以外に若い方で ビックリでしたが、他の観客もそう言ってました。

初日、金曜日に観てきました。(監督が来る土曜は、満席!)
横浜、横須賀は、20代前半の頃、写真を撮ったり、よく散策してたけど、
メリーさんには、遭遇しなかったなぁ〜。
(メリーさんは表通り。こっちは、人混みを避けて徘徊してたからか?!)
この映画の一番好きなシーン。
『養護ホームの廊下/再会したメリーさんと元次郎さんが、手をつないで
スキップするように歩く後姿』
人の出会いの不思議と美しい瞬間が、記憶に残りました。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1178763/29408698

この記事へのトラックバック一覧です: 『ヨコハマメリー』:

« 歯医者で気分転換 | トップページ | イタリア映画祭2009『見渡すかぎり人生 - Tutta la vita davanti - 』 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ