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『朗読者 - Der Vorleser - 』

3月20日(金祝)rainsun

Photo_6 アカデミー賞主演女優賞をとったケイト・ウィンスレットの『愛を読む人』、内容に惹かれて、原作を Amazon で購入。ただ同然の値段で、殆ど送料のみの価格。プチプチにくるんで領収書を作って私に送ってくれた手間とお金を考えると、絶対に赤字 wobbly この本への愛情をいただいたことに、感謝m(__)m

原題は、「朗読者」の男性単数形。彼がどうして朗読し続けたのか、彼女がどうして彼に朗読をせがんだのか、その謎が知りたかったの。

サイパンに持っていって、殆ど読んだ状態でほっぽってあったのを読了。結末に驚いたわ sign02  ドイツ文学を専攻していたので、戦争や戦争犯罪を題材としたドイツの戦後文学‐小説や戯曲‐は、随分身近だったし、映画化されたものは日本で公開されなかったものを当時の西ドイツで観たりした。日本と異なり、徹底的に戦争犯罪を追求(時効をなくした)し、ナチ時代の過ちを批判する歴史教育を行ったドイツと日本を比較することで、政治や歴史について考えさせられもした。

ベルンハルト・シュミット 著、松永美穂 訳、新潮社

単行本は、2000年に出版。『シュピーゲル』(ドイツの『タイム』だと思って)で、「ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』以来、ドイツ文学では最大の世界的成功を収めた作品」と評されたというのに、何でこの作品の記憶がないのかと当時を思い出してみると・・・母が亡くなって父を海外旅行に連れ出し、下の息子が中学生になって(家族を留守番させて)海外旅行を再開、市民活動にも深く入り込んでいった時期で、本を殆ど読んでいなかったのよね~ sweat01

内容を書くと長くなるから、割愛。あんまり長いブログは、最後まで読むのが大変だしね dash

私にとっては、とにかく、素晴らしい作品だった heart02 官能的な恋愛、予測を大きく裏切るストーリー展開、戦争の傷跡、若い世代の戦争責任への思いなど、様々に要素が入っていて、判断を読者に委ねる結末もいい。読後に余韻に浸ることができる、深~い作品。とっても好みだわ~ confident 映画も観ようと思ってる。

「ニコール・キッドマンが懐妊で主役をおりた」っていうけど、それで正解。(ヒロインは現在のドイツの生まれではないが)ドイツの女性はガッチリしていて、生命力強そうなのが多い。それとイメージがかけ離れた彼女じゃ、映画に興味がもてなかったかも。「ケイトは官能的すぎる」という声もあるが、そぉお sign02 所帯じみてて存在感バッチリ、アイドルとかスターから、かなり離れた現実的な雰囲気を感じるんだけどなぁ。

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コメント

あびさん、
同感していただいて、嬉しいです。そうか、「ミステリー」として、お読みになった?私は、ドイツにおける「ナチス時代の戦争責任文学」の括りかな。

映画の邦題は、ホント、安っぽい感じになっちゃいましたね。「愛」をくっつければイイっていう、使い古された手です。

私も「朗読者」、好きです!!

似通った要素を扱った、R.レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」と同時期に読んだのですが、「ロウフィールド〜」の救いのなさと恐ろしさと全く違う哀しさと美しさに何だか少しほっとしたものです。(まあ、あちらは完全ミステリーだからしょうがないのですが・・coldsweats01

私もヒロインはがっちりした女性が良いと思っていたので、ケイト・ウィンスレットはハマリ役だと思いますよ。
彼女の肉付きの良さとか、がっちりした肩が良いんですよね〜。
ただ、邦題が個人的にいただけません。「朗読者」の方がなぞめいていて素敵だと思うのですけどね〜。英語も「The Reader」ですし。うむむ・・・。

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