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『 悲夢 SAD DREAM 』

2月13日(金)

2008年、93分

監督・脚本:キム・ギドク、美術:イ・ヒョンジェ、音楽:ジ・バク、衣装:マ・ヨンヒ、タケダ トシオ

出演:オダギリ ジョー、イ・ナヨン、パク・チア、キム・テヒョン、チャン・ヒミ

【 内容 】自分を捨てた恋人を追っているうちに ひき逃げ事故を起こした夢を見た主人公 ジン は、それがあまりに生々しかったので、現場に行ってみる。

すると、夢と同じ状況になっていて、犯人として逮捕された女性 ラン は、夢遊病者だった。1週間前から、彼女は、眠っている間に無意識に、彼が見た夢を 捨てた恋人相手に実行してしまうという状況だったのだ。

そのことを知った二人は、同時に眠ることを避けようとしたり、手錠をはめて 彼女の外出を 止めようとするのだが、結局は ランが 彼の夢の通り、元カレを殺してしまう。逮捕されて精神病棟に収監された彼女を気遣い、眠らない唯一の方法として、彼は 死を選ぶ。だが、それは 彼女の 死を 意味した。

◆ 開演20分前に着いちゃって、早すぎた なんて 思ってたら、結構 客席は埋まっていて。東京で 新宿と渋谷の 2館でしかやってないので(地方じゃ、観られないんだろうな )、キム・ギドクオダギリ ジョーのファンがアチコチから集まってきても、不思議はない。 Photo_7

◆ 韓国のエンタメニュースで話題になってたのよね、コレ。 「あの キム・ギドク監督が、オダギリ ジョーで 撮った」「低予算映画」だって。しかも、まるっきし色気のない清純派、ナヨン ちゃんが相手役だし。ナヨンちゃんキム・ギドクに どんなにされちゃうのと sweat01

この作品は、キム・ギドクオダギリ ジョーにあてて、作ったんだって。彼だけ日本語しゃべってるのにも、すぐ慣れて違和感なかった。でも、日本語が分からない監督、彼に台詞回しのダメ出しを全くせず、彼は 自己申告で 撮り直しをお願いしたとのこと coldsweats02 それほど、彼に惚れ込んで 信頼しているんだね。ドイツ人将校もKGBも英語を話すハリウッドの戦争映画やスパイ映画に鼻白む私なのに、言葉に違和感をおぼえなかったのは、多分、作品の力だと思う。最初っからグイグイ引き込まれて、余計なこと考えてる暇もなく 展開していくからさ coldsweats02

◆ 私としては、1,800円のロードショー料金に かなりプラスアルファの価値あり。キム・ギドクの特異な世界に浸り、展開も結末も予想つかなかったし。ひき比べて、予告編で流れたハリウッド映画が、既視感アリアリ、展開も結末も予想可能な単純な作品で、対照的だと思った。

グロいシーンは直視しないようにして、と。でも、結末は、美しかった。控えめな音楽も、私好みで 素晴らしい。女性ボーカルの声・歌い方、バイオリンとチェロの音色、しばし、余韻に浸ることができて。

あと、画面もきれい。 韓国古来の住宅、その古びた木造の門の真ん中に 今時のナンバーキーがついてたり、ジンの職場兼住居の扉についている 仏像の手(?)の形をした 取っ手、二人の寝具カバーの色、どれも 地域性豊かで 国際映画祭受けするような shine

あと、元カノ、元カレ役 も、よかった flair 特に、元カノ役の パク・チアは、キム・ギドク作品の常連だそうだが、それも頷ける演技力。

◆ 最後にお断りしておくと、キム・ギドク作品、大好きな訳ではないのね、私。反社会的なのはいいとして、変態っぽい点が私の許容範囲ギリギリで。これまで観た中で好きなのは、『うつせみ』ぐらい。『悪い男』 なんて、許せない。でも、作品としては、スゴイ!って思ってて。で、この作品は、好き。高予算のハリウッド映画ではなく、予想外・想定外の世界に飛びたい時に、おススメ。

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